押し入れ収納成功のポイント
第2回目の今日のテーマはこちら。
研究テーマ vol.2:押し入れ収納を成功させるには?
今日のテーマは押し入れ収納です。
さっそくいただいたお悩みに対して、片づけ研究家の浦川なおみと一緒に考察していきましょう!
▶お悩み
押入れ収納がうまく出来ません。
収納のコツはありますか?
押入れ収納、難しく感じてしまいますよね。
実は収納にも難易度があることはご存じですか?
例えば、衣類を箪笥やクローゼットに、
靴を靴箱に、本を本棚に、食器を食器棚に。
こういうモノの収納は、難易度は低め。
ときめくモノを残した後は普通に戻せば完成するのであまり収納に悩まずにすみます。
一方で、洗面所下、キッチンのシンク下やコンロ下、押入れ。
これらはときめくモノだけを残した後でも、収納の難易度が高めです。
なぜかというと、仕切りも何もない「ただの空間」だから。
山積みになったり、乱雑な印象になってしまいがちなスペースなので、
収納にもコツが必要になってきます。
今日は、そんな押し入れ収納のポイントをお伝えしていきますね。
▷解決へのSTEP1:大きいものから先に収納場所を確保
まずは大きいものから先に収納場所を確保することが大原則です。
具体的には、重量のある扇風機やヒーターなどの季節モノ家電、キャリーケースなどを、まず下段へ。次に、雛人形やクリスマスツリーなど、季節のイベントグッズ、冬用の布団などを、ホコリや湿気が少ない天袋へ。
残りのスペースに、収納グッズも使いながらその他のものをカテゴリーごとに収納していく。
これが、押し入れ収納のざっくりとした全体像です。
なるほど、大きいモノが先ですね。
私は押入れに洋服を収納してクローゼットの代わりにしているのですが、その場合はどうすればよいですか?
▷解決へのSTEP2:押し入れをクローゼット代わりにする方法
押入れを衣類の収納に使う場合は、奥行きがぴったりの引き出しを用意して、たたんだ衣類はその引き出しに収納しましょう。
引き出し収納は、目線より上だと引き出した時に中身が見えづらいので、胸より下までがオススメ。
押し入れの場合は下段か、上段に置くなら高く積み上げないように要注意。
ハンガーにかけたいお洋服もあると思うので、上段にハンガーラックを置いて、ジャケットなどのかけるお洋服の収納にします。
もしこれから購入されるのであれば、突っ張り棒より、独立型のハンガーラックの方が強度があってかけた洋服が落ちてくる心配がありません。
既に突っ張り棒に洋服をかけているなら、棒の両端に支えになるものを置いて、落ちないように工夫しましょう。
すごく個人的なことなんですが、押し入れ上段をハンガーでかける収納にすると、その奥に少し空間が余るので、そのスペースがもったいなくないですか?
私はそこに季節モノ家電を置いたり、普段あまり使わないものを置いていたら、いつの間にかごちゃごちゃと死蔵品置き場と化していきました。
奥行きの浅い棚を自作しようかなんて考えていますが、何かいい方法はありますか?
とても具体的な例をありがとうございます。
ここでは大切なポイントが2つあります。
▷解決へのSTEP3:こんなときは要チェック!
まず1つ目のチェックポイントは、「死蔵品」と表現されているモノ達が、本当にときめくモノなのか?ということですね^^
あ、、、、確かにそうですね(笑)
ひとりで片づけているとつい、以前の思考のクセが・・・
わかります。
慣れるまでは「これ、ときめく?」と何度も自問して進めていきましょう^^
収納すると、一見すっきり片づいたように錯覚してしまうのですが、実はときめくお部屋作りのためには「モノを見極める」というステップは絶対に疎かにしてはいけません。
ひとつひとつ見極めたうえで、もし「全てときめくので上手に収納したい!」と思うのであれば、棚を自作して収納するのは、すごく良いアイデアですね^^
さて、2つ目ですが、
空いているスペースは必ずしもモノで埋めなくても大丈夫なんです。
お客様の中には「空いている空間は、空けたままにしておく」ことで、空間の余白が心の余白につながって心地よくなった方や、残したものがゆったり収納出来て使いやすくなった方もいらっしゃいます。
どれくらいのモノを収めたいのか、ご自身の心地よい量も意識してみると良いですよ。
量にときめくか?って
前回の衣類の時と一緒ですね。
そうです!よく覚えていらっしゃいましたね。
モノ自体のときめきだけでなく「適正量」を意識できるようになると、
片づけレベルが劇的に上がるので、意識してみてくださいね。
おまけ:浦川なおみはどうしているの?
我が家では、上段は家族みんながよく使うものコーナー、
下段は子どものおもちゃコーナーにしています。
ふすまを取り払って、常に見える状態が定着しています。
上段の右半分は、カラーボックスを仕込んで子ども達の本のコーナーに。
左半分は無印良品のポリプロピレンケースに文具や衛生用品、常備薬、毛玉とりなどのお手入れ用品、レターセット、家計簿などをカテゴリーごとに入れて、「家族みんながよく使うモノコーナー」にしています。
その奥にはキャリーケースなどたまにしか使わない大物を収納。
天袋は、右半分に季節のイベント用品と冬のお布団、左半分は主人の管理スペースとしてBBQ用品などを収納しています。
下段は、衣装ケースが10個並んでいます。
そのうち2つはボールやグローブなどスポーツ関連のもの、
残り8つは、3人の子ども達のおもちゃ収納です。
一人当たり2つ、または3つの引き出しを割り当てて
おもちゃや趣味のものをそれぞれが管理しています。
2020年(長男小6、娘小4、次男小1)の年末の浦川家の押し入れの写真です。
↓
まとめ
①大きいモノから先に収納場所を確保
②クローゼット代わりにするならハンガーラックと奥行きのある引き出しで
③使用頻度の低いモノもときめきチェックを忘れずに。余白があってもOK!
こんまりさんは「押入れはふすまで区切られた小さな部屋」と表現されています。
人生がときめく片づけの魔法2
第3章モノ別・ときめき収納法のすべて
日本の「押し入れ」は天才である、より
ひとつのお部屋のように面積が広い内側の壁を活かして、お気に入りの布やポスターを飾ったり、ふすまを開けた時にときめく空間作りを追求するのも楽しいですよ。
私のお客様で大きな布にご自身で絵を描かれて飾られた方がいらっしゃって、とても素敵な押入れが完成していました。
好きなアーティストのグッズをディスプレイされた方もいらっしゃいますよ。
開けるたびに目があって、今日も頑張ろう!と思えると仰っていました。
ご家族暮らしならご家族の意向を考える必要はありますが、あまりルールや常識、正解に縛られすぎず、ご自身のときめきに従って自由に楽しんで良いことを、どうか心に留めておいてくださいね。
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